ハナムグリのように

日々のあわ 思ったこと、聴いた音楽や読んだ本のことなどを

雑記 人を救えるものは、人を殺すこともできる

2、3日前まで夜には暖房を入れていたのに、今日は夏日になるという。 今年ももう3分の1がすぎたことに驚きを隠せない。 ---- 先日、有害なプラスチックを食べる細菌が発見されたというニュースを見かけて、ゲゲゲの鬼太郎に出てきたある話を思い出した。 そ…

祇園祭の由来 疫病のこと

---- 相変わらずのサボりぐせで2ヶ月ぶりの更新になる。 この二ヶ月間で僕自身の変化はさほどないけれど、周知の通り世間は大きく変化している。その原因はもちろん新型のコロナウイルスだ。 ネットでニュースを遡ってみると、2ヶ月前といえば新型肺炎患者…

美しさ(神様のプログラミング)

---- 暮れの空を眺めながら、その美しさに少しだけ鼓動が早くなるのを感じる。 明けの空よりも、澄んだ青空よりも、ましてや雨空なんかよりも、暮れの空に一番魅力を感じてしまうのは何故だろう。大寒も過ぎて冬の底。夜の帳が下りる少し前の、あの空の色。 …

月日の流れとピダハンのこと

---- 月日の流れは本当に早い。 夏の真ん中に「終戦記念日が~」という書き出しでブログを書いて、それからしばらく経って思い出したようにブログを投稿したのが前回で11月のこと。そして気がつけば今はもう年末だ。季節ごとに友達へ手紙を送っているような…

雑記 とりとめもなく(秋についてのいくつか)

---- 季節の始まりはいつだって突然なのに、終わるときは何故だか曖昧。 ------------------------------------ 深夜、遠くを走る電車の走行音がいつになく明瞭に聞こえてくる。 秋になって昼間と夜の温度差が大きくなると、上空に空気の層ができ、それに遮…

変わる数字 変わらない数字

---- 終戦記念日が近づくにつれて、テレビで「戦後74年」の文字を見かけることが多くなった。この「74」という数字に対して、「もう」と思う人もいれば「まだ」と思う人もそれぞれいるだろうけれど、自分は毎年のように、もうそんなに経つのかぁ、なんて驚い…

17日 祇園祭り つぶやき

---- 午前 3:35 真夜中、激しい雷雨で目を覚ます。 雷光と雷鳴のラグから、雷が近くで発生しているのがわかる。スマホで検索してみると、市の南の方では避難警報も出ているらしい。ベッドから起きて窓を閉める。ベランダを叩く雨粒の高音が消えて、室内には…

訛りについての話

---- 先日、知り合いとご飯を食べているときのこと、その知り合いが高校の恩師の話をし始めた途端、急に地元の訛りが出てきたので、驚いて思わず笑ってしまった。 「あっ、急に三重のイントネーションになったね」「えっほんと?気がつかなかった」「地元の…

ゴジラとゲバラ 誕生日を迎えて

卒園アルバムの背表紙にはゴジラを描いた。キングギドラやラドンもいる。怪獣が大好きだった。 ---- 気がついたら誕生日も過ぎて久々の更新。 忙しいわけでもないから、本当は週一くらいのペースで更新したいんだけれども、結局先延ばしになって月一くらいで…

雑記 とりとめもなく

---- 書きたい話はいくつかあるんだけれど、それが頭の中でふわふわ浮かんでいるだけで全然まとまらない。まるでラーメンの残り汁の中に浮かぶ油みたいに、小さな塊がゆらゆらと頭の中を泳いでる。参ったなぁ、なんて思っていたら一ヶ月も更新してなかった。…

ブラックホールへの憧れ

---- 今月「ブラックホールの撮影に初めて成功!」というニュースが世界を駆け巡った。興味津々に関連記事をいくつか読んでみたけれど、恥ずかしいかな、どれを読んでもよく理解できない。 根っからの文系で、元素記号すらまともに覚えられなかった自分には…

カレーを食べながら考える「差別」とか「日本の未来」とか

---- よく行くネパールカレー屋さんで昼食を取っていると、前の席の黒人男性が片言の日本語で料理の注文をしていた。注文を受ける店員さんも外国人(多分ネパール人)。これといって特別な光景では無いけれど、これからこんな光景はもっと増えてくんだろうな…

猫と言葉 手に入れたものと失ったもの

---- 最近の野良猫は警戒心が強い。 一定の距離を保ってこちらを観察して、気安く撫でさせるなんてことは絶対にない。こちらから近づこうものなら物凄い速さで逃げていく。昔はもっと人懐っこかった気がするけれど、どうしてこうなってしまったんだろう。寂…

風化について

---- 「風化」という言葉はとても詩的だなと思う。 「風」に「化ける」と書いて風化。もちろん実際は風に化けているわけではない。雨風にさらされ、もしくは微生物に分解されてその姿を失う。土に還る。それを「風に化ける」と表現する。素敵な表現だと思う…

冬にわかれて の話 B♭の上に鳴るソ

あくびをしている間にも、春は近づいてきている ---- 音楽を聴いていると、自分の好きな〝和声に対しての主旋律の当て方〟があることに気がつく。 ポップミュージックを聴くとき、多くの場合は主旋律に耳を傾ける。でも、その背景にはコードが流れていて、僕…

全ての音楽はラブレター理論

---- 夜、知り合いから買った豆でコーヒーを淹れてみる。 ミルでガリガリと挽いたその瞬間から、コーヒーの香りが部屋に立ち込める。普段インスタントコーヒーを飲んでいる身からすると、コーヒーを淹れる作業は一種の「儀式」に近い。インスタントな作業で…

去年のふりかえり 映画・音楽・本

---- 明けましておめでとうございます ---- 年が明ける前に2018年に聴いた音楽や観た映画、読んだ本などの振り返りをしようと思っていたのに、気がついたら2019年になっていた。たしか去年もそうだった。毎年同じことを言っている気がする。 2018年のうちに…

日記

---- ただの日記 ---- 起床。窓から差し込んだ光がベッドの足先に。暖かい。昨晩降った雨のせいか、窓の外がキラキラしている。 支度をして家を出る。行きつけの美容院に。 かれこれ10年くらい担当してもらっている美容師さんと「幸福」について話をする。人…

“本場”への違和感 ジャパナイズドカレーの未来

---- 一、二年前からカレー屋に行った折にはGoogleマップ上でその店にチェックを入れるという作業をしている。別に評価するとかではなく、ただ自分で行ったことがわかるようにチェックするだけ。近所の店だと何度も通っているから総数的には多くはないけれど…

個人的ビートルズ史

わかる人にはわかる道 ---- 「音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽で形成される」なんて話をよく耳にする。 なるほどなと感心してしまうのは、自分にとってのそれがビートルズだからだ。14歳、中学2年生の時に姉から借りたビートルズの『リボルバー』。あのア…

大麻の話 ②

---- 『ペルシャ猫を誰も知らない』というイランの音楽映画が好きだ。 西洋文化の規制が厳しいイランで、政府の監視を逃れながら音楽活動を続ける若者たちを描いた反体制的な青春映画。正直、この映画を観るまでイランでこんなにもポップミュージックが規制…

大麻の話 ①

プラハにて ---- 大麻を吸ってみたい。 なんて言っているとヤバい人だと思われるんだろうか。先日カナダで大麻が全面解禁されたこともあって、ニュースでも今までタブー視されていた大麻トークを耳にすることが多いから、もう問題発言と思う人も少ないかもし…

蚊 本 鬼太郎

---- 夜中に電気を消すと蚊の飛ぶ音がする。 10月に入ったのに蚊だなんて、と思うも昼間の気温は30℃に達して全国各所で季節外れの真夏日。まぁ蚊が出るのも無理はないかと諦め気分で電気を点けても、蚊の気配はない。耳をすませど羽音は聞こえず。で、電気を…

自然災害と神様の話

- 9月になってから天気のせいか気圧のせいか、体も頭も動きが鈍い。 夜のランニングもサボり気味で、今月はまだ三回しか走っていない。一週間走っていないとランニングで使っているアプリからメールで届くフィットネスレポートに、大きく「今週はご一緒でき…

このブログについて

- 台風の影響か久しぶりに涼しい夜。 この夏、僕の住む街では49日間も熱帯夜があったそうだ。 それって、つまりこの街は熱帯地域ってことじゃないのか。 - ここからはこのブログについての話。 興味あれば。 - はてなダイアリーが2019年の春をめどにサービス…

海外の交通事情と映画の話

- 先日、英誌エコノミストが発表した「世界で最も住みやすい都市ランキング」で、前年まで7年連続で首位だったメルボルン(オーストラリア)を抜いて、2018年はウィーン(オーストリア)が1位になった。今年ウィーンを観光した身としてはちょっと嬉しい。…

スコティッシュフォールドの真実

- 映画館に行かない生活が何年も続いていたのに、ここ最近は決して頻度は高くないものの定期的に映画館に足を運んでる。定額制配信サイトで映画を大量に観ることが出来るこの時代に、その月額の倍近い値段を払ってしかも大きいスクリーンでポップコーンを食…

周期ゼミの話

- 夕方、土の湿った匂いがどこからか漂ってきて、案の定、雨。 この町では何日ぶりかの、いや、たぶん何週間ぶりかの雨が降る。 連日の猛暑のこともあって「恵みの雨」と言いたいところだけれど、そう言ってしまうことにどこか不謹慎な気持ちを抱かずにはい…

ドライブの倫理

- 「墓穴(ぼけつ)」という言葉を読んだ時に、ふと「穴」は「けつ」と読む事を改めて認識して、ってことはつまり「けつの穴」は「穴の穴」なのか、ということは、「けつの穴」と「寺門ジモン」は言葉として同じ構造なのか! なんて、心の底から下らないヒラ…

家族写真

- 夜な夜な古い家族写真を眺めている。 忘れかけていた古い記憶が少しずつ蘇ってきて、これがどんな感情なのか自分でもわからないけれど、何故だか泣きそうになる。海に行った思い出、動物園に行った思い出、夏祭りの思い出。どの写真からも眩しいくらいの幸…