ハナムグリのように

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17日 祇園祭り つぶやき

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午前 3:35

真夜中、激しい雷雨で目を覚ます。

雷光と雷鳴のラグから、雷が近くで発生しているのがわかる。スマホで検索してみると、市の南の方では避難警報も出ているらしい。ベッドから起きて窓を閉める。ベランダを叩く雨粒の高音が消えて、室内にはくぐもった低い雨音だけが残される。ゴーー。DJがフィルターのツマミを回して高音をカットしたみたいだな、なんて思いながらベッドに倒れこむ。

今年もまた、夏がやってきた。

 

 

午前 8:20

駅のホームで、いつ到着するかもわからない電車を待つ。昨晩降った大雨の影響で、大幅な遅延が起きているとのこと。次の発車を知らせる電光掲示板がころころと変化していくのが、駅職員たちの混乱を物語っている。この時間帯の遅延は影響が大きい。とはいえ、ホームで電車を待つ人たちは大声で不満を訴えることもなく、苛立つ様子は一切見せない。何事も無いかのようにスマホをいじっていて、みんな大人だなと思う。まぁ、そういう自分も苛立ってはいないけれど。

この平常心を維持する感覚って日本人っぽさなんだろうか。大らかなのか無関心なのか判然としないこの感じ、嫌いじゃないのだけれど、ことに民主政治においては悪い方向に作用しているのかもしれない。今週末は選挙だ。行かなきゃ。

 

 

午後 12:20

京都までは在来線で2時間13分。別に急いでいないから新幹線代をケチって在来線で行こうと考えたのが間違いだった。祇園祭の山鉾巡業は13時頃までだから観る時間は十分あると思っていたのに、電車が遅延してしまい京都までなんと4時間。現在12時半。なんてこった。新幹線で来れば良かったなぁ、なんて思ってもそれは後の祭り。そう、文字通りの「後の祭り」。

 

 

午後 2:17

暑い。昨日の時点での天気予報は曇りで、50%の確率で雨も降ると言っていたのに、ふたを開けてみればこの快晴だ。まぁ、暑いけれど雨に比べれば全然いい。むしろ有り難いし、何より目出度い。なんせ今日は祭りだ。

祇園祭のクライマックスである山鉾巡業が行われる日。電車の遅延であまり観られないかもと心配していたけれど、それは全くの杞憂だった。13時頃までに規定ルートを巡業した後も、山鉾はそれぞれの蔵へ戻る必要があるから、その道中に観る時間は十分あって、しかも大通りではなく路地を通るので、近くで見ることができ大迫力。普段、尾張地方の祭りで数台の山車を見ている自分には、祇園祭の山鉾はその数(前祭で23基!)、大きさ(鉾は地上25m!)ともに段違いで、まるで『アベンジャーズ』を観ている感覚だった。ワクワクが止まらない。

 

 

午後 2:42

それにしても、どうして山や鉾に掛けてあるタペストリーは「砂漠を歩くラクダ」や「モスクをバックに飛翔するフクロウ」というように、異国をモチーフにしたものが多いんだろう。今度、調べてみよう。

 

 

午後 6:12

八坂神社で神幸祭神輿渡御を観る。祇園の交差点が人で埋め尽くされる。

祭りを観ているとつくづく「曳く」「担ぐ」が重要な意味を持っているんだと感じる。その事についてずっと考えていて、忘れないようにとスマホに書いたメモが「東ヨーロッパと神道の類似性」だった。どういう事だ?自分でも意味がわからない。

 

 

午後 8:45

お腹が痛くなって駅のトイレへ。トイレでもスピーカーからはずっと祭囃子が流れてる。「祭の後の静けさ」なんてこれっぽっちもない。気分が高揚するぜ。