ハナムグリのように

日々のあわ 思ったこと、聴いた音楽や読んだ本のことなどを

個人的ビートルズ史

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わかる人にはわかる道

 

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「音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽で形成される」なんて話をよく耳にする。

なるほどなと感心してしまうのは、自分にとってのそれがビートルズだからだ。14歳、中学2年生の時に姉から借りたビートルズの『リボルバー』。あのアルバムを聴いて以来、今日に至るまで僕にとってビートルズは特別な存在であり続けているし、ポール・マッカートニーが来日したとなれば会場に足を運んで一緒に「ヘイ・ジュード」を合唱する。ナーナーナーナナナーナー。

歌いながら泣きそうになってる自分は19年前のビートルズを聴き始めたあの頃と何ら変わってないんだな、と毎度のように思う。

 

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1999年 姉から『リボルバー』を借りたことを皮切りにビートルズ、そして60年代の音楽にハマっていく。当時、奥田民生の手がけるPUFFYの楽曲がビートルズオマージュ全開だったり、映画では『バッファロー’66 』が流行っていたりして、思い返せば世間的に60年代リバイバルが来ていたのかもしれない。

 

2000年 英語の先生がビートルズ好きで、授業の教材としてビートルズの歌詞を扱う。他にもカーペンターズやマイケルジャクソンのドキュメンタリーを観せたりする先生で、今になって思えば風変わりな人だった。一度、ビートルズ及びメンバーのソロ曲のタイトルを3×3のマス目に生徒に書かせて、その表を使ってビンゴをするという、冷静に考えて全く英語の勉強にならない授業もあった。あれ、何だったんだろう。

 

2001年 ジョージ・ハリスンが亡くなる。

 

2002年 ポールが来日するも高2の財力では東京まで行けず断念。しかし、この年にベースを購入(ヘフナーではない)、同時に『ホワイトアルバム』のバンドスコアを買い、家でひとりポールのプレイをマネる。このとき選んだスコアが『ホワイトアルバム』だった事の賢明さに我ながら感心する。

 

2003年 クラスメイトとお遊びで組んだバンドで、まず何かカバーしようとなってビートルズの「ヘルプ!」をカバーする。ビートルズをほとんど知らない子もいたけれど、この曲は某テレビ番組のテーマ曲になっていたから認知度が高かった。

 

2004年 僕がビートルズ好きだと知った女の子に、当時話題になっていた『Let It Be... Naked』を貸して欲しいと頼まれる。しかし、貸しはするものの、そもそもオリジナルの『Let It Be』を聴いたことがないにも関わらず、ネイキッドを聴きたがるそのミーハーな感じにとても不快感を抱く。という面倒なビートルズ好き&乙女心の分からない男子高生感が炸裂する。

 

2008年 入社した会社の当時の上司がビートルズマニアで、しかもコピーバンドをやってベースを弾いている人だったので意気投合。入社したばかりなのに仕事の話は殆どした記憶がない。

 

2013年 ポールが11年ぶりの来日。東京ドームへ観に行く。感動。言葉にすると陳腐になってしまうけれど、本当に「ありがとう」という気持ちが心から溢れる。あなた(たち)が50年近く前に作り上げた音楽が今の僕を形成している。そのことに感謝の念でいっぱいになる。

 

2017年 ポール来日。頻繁に来るからレア感ないなぁと思いつつ、またもや東京ドームへ。いつでも同じことを思う。ありがとう。

 

同年 初めてのイギリス旅行。リヴァプールには行かなかったけれど、ロンドン市内の聖地を巡礼する。アップル社のあったビルやジョンとヨーコが初めて出会ったギャラリー、映画『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』のオープニングでジョージとリンゴが転んだ路地などを観て回る。もちろんアビーロードの横断歩道にも。知らない外国人にスマートフォン渡して写真を撮ってもらう事に若干の不安はあったけれど、実際現地に行ってみると写真を撮ってもらいたい人ばかりで安心。見ず知らずのカップルとお互いに写真を撮り合う。

 

同年 ビートルズが使用していたことで有名なギター、Epiphone Casino(別に高くはない)を購入。

 

2018年 ポールまた来日。昨年も観たし今回はいいかな、なんて思いつつも結局観にいく。本当にありがとうポール。76歳でアンコールまで水分すら取らずに歌い続けるあなたがもはや怖いよ。元気で何より。

 

 

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それにしても今回のライブで隣に席に座ってた女性(40歳くらい?)が面白い人だった。開演前から「楽しみですねぇ」とフランクに話しかけてきたから、拒む理由もないので合わせてお喋りをしていたんだけれど、そのフランクさが本当に強烈で、ライブが始まっても「わー次ブラッグバードですよー!」みたいな感じで話しかけて来るのは当然、やけにボディタッチをしてくる。さらにライブ中、自撮り写真の中に何故か僕を入れ込む。そして極め付けは僕の肩に肘を乗せながらライブ鑑賞するという、なかなかの距離感を持った人だった。周りから見たらカップルだと思われたかもしれないけれど、違う、僕はあの人の名前すら知らない。

男性として女性から触られるのは別に悪い気しないけれど、でもこれが男女逆だったら通報案件だよなぁ。面白い人だった。