ハナムグリのように

日々のあわ 思ったこと、聴いた音楽や読んだ本のことなどを

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春先は出会いと別れの季節で、会社の人事異動で地元に戻って来た僕にもそれなりに出会いや別れがあるけれど(とは言ってもほとんどすべて仕事関係だ)、そこに物悲しさや真新しさなんてない。
春先特有の憂鬱な気分に包まれるだけの日々が、ただ、なんとなく続いてる。

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起床。休日。灯油ストーブの匂い。
休日は昼くらいまで寝ていたいのが本音。それで時間を無駄に使ってしまったと後悔する年齢もとうに過ぎているけれど今日は早起きを。身支度をして家を出る。駅へ。
冬の寒さは峠を越しているもののそれでも三月は寒い。毎年二月が終わった事に気を許しかけて三月の寒さに驚いている気がする。いくつになっても季節の変わり目に迷う。
で、駅。高速バスに乗り込んで東京まで。昨日買ったBRUTUSを読みながら時間をつぶす。特集は「なにしろラジオ好きなもので②」。昔はラジオなんて興味もなかったけれど、実は2年ほど前からよく聴くようになっていて今では深夜ラジオを聞きながら寝るのが日課になっている。零細メディアと思われがちなラジオもインターネット環境で聴けることや、テレビがつまらなくなったと言われる昨今では人気あるんじゃないかなと思っていたらやっぱりね、人気があるんじゃないか。と、ほくそ笑みながらBRUTUSを読んでいたら30分で乗り物酔い。雑誌を閉じて目をつぶる。あぁ、こんなときにスマートフォンを持っていればネットに繋いでラジオが聞けるのにな、なんて思う。
後、東京駅で知り合いと落ち合い東京ドームへ向かう。The Rolling Stonesの来日公演(2日目)を観る為に。開演までは近くのレストランで普段飲まないお酒を飲みながら酔っぱらって待機。休日に知り合いとお酒飲んでガーリック臭いエビを摘みながらストーンズのライブを待つというのは本当に幸せで、こんな生活が毎日送れればと思う。
で、いざライブ。演奏の雑さはさておき、齢70を超えるお爺さんがあんなにセクシーに思えるのだからロックンロールというのは怖い。正直、ライブのクオリティとしては同年代で言うなら去年観に行ったポールマッカートニーのほうが断然良かったけれど(あのライブは本当に素敵なショーだった)、それでもやっぱりストーンズは楽しいし、とても魅力的だ。往年の名曲もたっぷり聴けて満足のうちに終焉。急いで会場を出る。
タクシーを拾って東京駅へ。急いで新幹線に乗り込む。明日も朝から仕事かぁ、と思うと楽しい気分が一気に冷める。こういう休日はリフレッシュなのか、それとも現実を心底イヤな物にするのかどっちなんだろう。僕にとっては後者が強い気がして、ちょっと悲しい。
帰宅。久々に飲んだお酒のせいか、それとも天気が悪いせいか少し頭痛。薬を飲んで就寝。

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BRUTUS (ブルータス) 2014年 3/15号 [雑誌]

BRUTUS (ブルータス) 2014年 3/15号 [雑誌]

曲やCMをカットしたラジオ音源がYouTubeで聴けちゃう今の時代、何かしら正当な方法、ちゃんとラジオ局に利益が生まれる方法で放送のアーカイブが聴けるようになれば良いのにと思う。それも課金制ではなく広告収入で利益を出せるならそれが理想。せっかくこんなに楽しいのだから。TVの規模なら難しくてもラジオの規模ならそれが可能な気がしなくもない。

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