ハナムグリのように

日々のあわ 思ったこと、聴いた音楽や読んだ本のことなどを

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「始めるよりも辞める方がよっぽど難しいよね。体力使うし。」
と、さもを真理を言い当てたように言ってしまい、少し後悔。
今の自分にとってそれはただの言い訳でしかない。

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起床。 秋が深まって11月の始まり。


特別なにか理由がある訳でもないのにボンヤリとしてしまう。ボンヤリしながら出勤。
職場に着くと他の社員がネクタイをしていて、それを見て、あぁもう11月になったのか、うちの会社のクールビズは終わったのかと他人事のように思う。ん、いや、駄目じゃないか。今になってその事に気がついた自分は当然ノーネクタイで出勤している。アパートは職場から近いので先輩に断りを入れてネクタイを取りに帰ることに。一時帰宅。
アパートに着いて姿見の前でネクタイを締めていると、あれ、なんてことだ。ネクタイどころかベルトをするのも忘れているじゃないか。今日の自分はネクタイもベルトもせずに出勤したのか。どうかしてるな、と思う。どうも最近ボンヤリしていて良くない。先日は知り合いの車の中に財布を忘れた。公共料金のコンビニ支払いも忘れているし、柔軟剤も切らしたままだ。いつも買うのを忘れてしまう。もっとピシっとしなきゃいけない。大人として。
就労。ダラダラと働くつもりが思いのほか忙しくて慌ただしい。
終業。夕食を食べるタイミングを逃してしまったので近所のコンビニで弁当、お菓子、アイスクリームなど買って帰る。レジには見慣れない若い女の子。新人かな、と思ってレジ打ち、袋詰めを眺めていると、そのあまりの覚束なさに驚愕する。とくに彼女は袋詰めが苦手なようで、僕の買った商品がとんでもない角度で袋詰めされていく。一般的に女性は空間認識能力が低いから地図を読むのが苦手、空間図形が苦手、なんて言われることがある。だから男性に比べれば空間認識能力を必要とする袋詰めが苦手なのも当然じゃないか。それに加えて新人の女の子なんだから袋詰めが上手に出来ないのも当たり前。と頭の中で納得しようと思ったけれど、いや、それにしても彼女の袋詰めは凄い。本人も焦っているようで、それがこちらにも伝わってくる。応援したくなる。がんばれー、と念じているとどうにか袋詰めが完了。ありがとう、とお礼を言ってコンビニを出る。
コンビニを2、3歩出たところで、袋からアイスクリームがコロリとこぼれ落ちる。んー。どうして彼女は弁当用ビニール袋に全ての商品が入ると思ったんだろう。この不器用さが愛おしい。次も彼女にレジを打ってもらいたい。レジ打ちの指名とか出来れば良いのに。


帰宅。夜はずいぶんと冷える。就寝。

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Emitt Rhodes / Emitt Rhodes Recordings 1969-1973

Emitt Rhodes Recordings 1969-1973

Emitt Rhodes Recordings 1969-1973

ベストアルバムだと思って買ったらコンプリートボックスだった。お得。そして素敵すぎる内容。最高のポップレコード。それにしても、そもそも誰なんだろう。エミットローズって。


弱冠17才にしてA&Mレコードと契約。自身のバンドThe Merry-Go-Round解散後はABC/ダンヒルレコードに移籍して1970年、ソロで「Emitt Rhodes」を発表。自宅に機材を持ち込んで全て自身の多重録音で作られたこのアルバムは「現在のミュージシャンの中で最高の一人」「ここ10年のベストアルバム」(ビルボード誌)という最大級の賛辞をもって音楽シーンに迎えられた。この時点でまだ20歳の若き天才。しかしその後、レコード会社との関係悪化によって73年の「Farewell to Paradise」を最後に音楽シーンから姿を消すことになる。Wikipediaによると引退後はエレクトラレコードでレコーディングエンジニアをしてたんだとか。
そういった彼の経歴も含めて聴くと彼の美メロがさらに哀愁を帯びる気がする。素敵な音楽。