ハナムグリのように

日々のあわ 思ったこと、聴いた音楽や読んだ本のことなどを

「神様」って便利な存在!!

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神を理由にして死にたくないな、と思う。
それはそれで幸せなんだろうけどさ。

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今日の『クローズアップ現代』はとても興味深かった。メガチャーチの特集。

今、アメリカでは「メガチャーチ」と呼ばれる巨大教会を拠点に信者が急増。来年行われる大統領選挙にも影響を与える勢力として注目を集めている。メガチャーチはショッピングモールのような施設にレストランから託児所まで備えた一種のコミュニティー空間。格差や競争で分断された人々が集える「場」となっている。これまで宗教保守の牙城だったメガチャーチだが、信者の急増によって「中絶反対」「同性婚反対」だけでなく、「温暖化」や「貧困」といった問題も重視し、政策的には民主党に接近。"宗教に熱心な人=共和党支持"という構図が変わりつつある。宗教と政治が密接に絡み合うアメリカで、早くも過熱する大統領選の知られざる側面に迫る。

って内容。上記の説明はクローズアップ現代のHPから引用。
現在、アメリカには1200以上のメガチャーチがあって、多いところでは信者の数が4万人にもなるのだそう。コンサート会場のような教会(というか、もはやスタジアム)でポップにアレンジされた賛美歌を歌い、カリスマ牧師が神の教えを説き、その映像が巨大なスクリーンに映し出される。雑貨店や託児所などのサービスもあって、献金やら書籍販売やらで巨額の収益もあることを考えると、メガチャーチはもはや教会と言うより宗教を餌にコミュニティーの場を提供する企業なのかもしれない。




僕はお墓参りもするし法事だって参加する仏教徒だけれど、多くの日本人と同じようにほとんど無宗教な人間だと思う。だから宗教の話って、それがカルト宗教ではないメジャーな例えばキリスト教イスラム教の話だとしても、いまひとつ理解しきれない部分がある。今回の特集もまた然り。
今回の特集を見て、いろいろと思うことはあったのに、それが具体的にどんなことなのか自分でも理解してないから今ここで言葉に出来ないのがちょっと悔しい。でも感想を率直に言うなら、宗教を信じることは考えることを拒否することなのかもしれない、って思った。もちろん、それの良し悪しを判断するのは難しいし、長い人類の歴史から言えば宗教的に生きるのは当然のことなんだろうけど、でも今の僕には、メガチャーチは不可思議な存在で、はっきり言うと気持ち悪くさえ映っている。
話によると、最近のメガチャーチは政治に大きな影響力を与えるようになってきていて(まぁ巨大な思想団体が政治に影響力を持たないはずが無いんだけど。日本だってそうだし。)、共和党支持だけでなく、最近では温暖化対策などにも関心を寄せて民主党にも接近しているらしい。今の選挙は、どれだけメガチャーチ信者の支持を得られるかが勝敗を左右するのだそう。そのことをメガチャーチの牧師自身がエラそうに語ってた。ちょっと怖い。宗教が絡むと人の考えは恐ろしく単純になる気がする。だって暖化対策に関心を寄せると言っても「神を信じれば温暖化を防ぐことが出来ます」のような科白をテレビ・コマーシャルで堂々と吐いているんだよ。多くの日本人からすると、たぶんそれって異常。とはいえ、先にも書いた通りそれの良し悪しを判断するのは難しいんだけれど。

あー、宗教って難しいなー。