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「ある種の真実は、嘘でしか語れない」
とある小説の中に出てきたこの言葉に深く納得する。物語とは一体如何なるものなのか?という問いかけに対して出てきた言葉。その小説の中では「物語」にフォーカスして語られていたけれど、この言葉は表現物全般に対しても言えることだと思う。絵画とか音楽とか、いわゆる芸術と分類されるものの根底にはこの言葉が眠っている気がする。

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起床。明け方。風で窓がガタガタと音をたてる。
ベッドの中に潜ったままスマートフォンで映画館の空席状況を調べると『スター・ウォーズ / 最後のジェダイ』がまだチケット取れそうだったから行こうかなと思うも、気がついたら二度寝してしまい昼ごろ起床。諦めることに。後、ゆっくり支度をして家を出る。12月も真ん中、気温も随分と下がってきたけれど自転車で出かけることに。当然のように寒くて自転車で家を出たことを少し後悔するも、冬の寒さ、冬の匂いや光を五感で感じながら走ることに少し快感を覚える。冬の匂い、って何だ?と思いながら、街を駆ける。
午後、シャガール展がはじまっていたから美術館へ。シャガール展って定期的にやってる気がするけれど一度も観に行ったことがなかった。今回のシャガール展は立体作品を中心とした展示。正直、美術に対してはセンスも知識もないけれど、割と最近は美術館に行くことが多い。というのもそれは旅行が多かったから。旅先の街では美術館や博物館に行くようにしていたから行った街の数は美術館に入っていたことになる。そこで気がついたのは自分は思っていた以上に美術館という空間が好きだってこと。ただ先にも書いたように美術に関してセンスも知識もまるで無いから作品を見たところで「好き」or「よく分からない」の判断しかできない。それでもあの空間を作品を眺めながら歩くのは結構楽しい。歳をとってからの意外な発見だ。(気づくのが遅い)
夜、渚にてのライブを観に行く。独特の時間の中で訪れる轟音と静寂と。その中にある掴みどころのない美しい何か。素敵な空間。「花とおなじ」のアナログにサインを貰って帰宅。
自転車のスピードがあがる。夜の街を走るのは昼間とはまた違った楽しさがある。

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星も知らない / 渚にて

星も知らない

星も知らない

CDアルバム一枚3000円は高いよなぁ、まぁP-VINEってインディーズといっても大手だからなぁ、なんてことを思いつつ毎度買うけれど、聴いた後には3000円くらい払うべきだよなぁと思う。これも毎度思う。
「ベーシックは全曲オープンリール(Ampex456)を回してのアナログ録音。重ねは(仕方なく)プロツールスで行い、音入れが完了したら重ねた音を全てテープに録音する。それからプロツールスに再度取り込み、ミックス作業に移る。ミックスが完了したら、完成したデータファイルをスチューダーA820(1/2inch)に録音した後にマスタリングする。」みたいな手間をかけてるインディーズバンドそうはいないし、そもそも手間以前にお金がかかる。それを惜しまない素晴らしさ。手間=良い作品ではないけれど、手間をかけて作られた素晴らしい作品への正当な対価は惜しんじゃダメだと思う。そうしないとこういった作品がこの世から無くなってしまう。
今年買ったアルバムの中でもよく聴いた一枚。