一年

#title {color:#666666;}

      • -


しばらく風邪をこじらせいている。不思議な感覚。とは言っても一週間くらいだけれど。
季節の変わり目に風邪をひくなんてのは珍しくもなくて、でもそれがいつもと違う感じがしてしまうのは多分風邪をひいても困らない状況に自分が置かれているからなんだろうと思う。特別気負うことも焦ることもなく、淡々とただ体調が悪い日が続く。寝て起きてぼんやりして、たまに人に会う日が続く。
外は雨が降り続いて、気がつけばもう秋が、そこに。

      • -


昼頃起床。だらだらしつつ、やらなきゃと思っていた作業を少ししていたら夕方。慌てて支度をして家を出る。
久々に高校の頃の知り合いで集まってご飯。個々では会ったりもしてたけれど、仲の良かったいつものメンバー全員で揃うのは一年以上ぶりか。思い出話は尽きないし、この一年での積もる話もそれぞれにある。子供が生まれた人もいれば離婚した人も、資格取るために夜間学校に通い始めた人もいる。一年という期間は30歳をこえた僕らにはともすればあっという間い感じてしまうものだけれど、思い返すと色々なことが起こっている。僕たちの尽きない思い出話だって全て高校2年生のあの一年間に起きた話なんだし。一年という期間の長さを感じる。
みんなの話を聞きつつ、じゃあ自分のこの一年は、とふと考えてみる。声を大にして言うほどのことは何もなかったけれど、少しずつ少しずつ思い出してみる。



1年前の秋の始まり、ちょうど今くらいの時期に自転車を買った。今まで使っていたような可愛らしい折りたたみ自転車でなく、もう少しちゃんとしたクロスバイク。通勤で使うわけではなく休日のシティサイクルとして。でも、せっかくクロスバイクを買ったんだからもっと長距離を走ろうと思って始めたのがお遍路参り。もちろん四国のお遍路ではなくて、もっと近場でできる知多半島のお遍路参り。休日行う自転車お遍路。正直、名古屋に住んでいながら知多半島でお遍路参りが出来るなんて知らなかったし、そもそも宗教的な意識は皆無でサイクリングの‘ついで’みたいなお遍路参りだったんだけれど、実際88箇所の寺院を廻って祈り続けるという行為は自分の持っていた宗教観とか、もっとプリミティブに「祈る」という行為そのものに対しての考え方が自分の中で整理されてとてもいい経験になったと思う。これについてはまた別の機会に書ければ。
そのお遍路参りが終わったのが昨年末で、驚くことにその後の半年間で親族が二人亡くなった。これはわりと人に話して笑ってもらえるギリギリラインのエピソードトーク。ギリギリすぎるからあまり言わないようにしているけれど。
そんなこんなで春が来て人事異動で上司が替わったり、書き忘れていたけれど昨年の秋に僕も人事異動で勤務先が変わったりしてバタバタしていた印象があるものの、思い返せば仕事の面ではいつも通り平穏無事な日々。あと春にはポールマッカートニーが来日したので来日公演を観に東京へ行った。これについてもまたちゃんと書く機会があれば。あとは東京へ行ったついでにミュシャ展を観たり観光したりと、春はゆったりと過ごしていた印象。
夏も取り立てて何ということもないけれど、強いて言うなら参加してるバンドのレコーディングをしたりライブをしたり。そういえばバンドについてこのブログではほとんど書いてないなぁ。これについてもまた書く機会があれば。
そして秋。10年弱務めた会社を辞めることにした。突然のことに同僚も含め周りの人からは結構驚かれたし、なんなら決断した自分でも少し驚いてる。この先のことは何も考えていないというとさらに驚かれる。まぁでも先の全く見えていない人生というのも‘おつ’なものなんじゃないかな、なんて飄々と答えてると何か大変な事があったんじゃないかと変な心配される始末。理由をさんざん人に訊ねられたけれど、それは一言では答えられないし、別に一つの理由で辞めようと思ったわけでもない。突然の判断でもない。色々なことが重なり合って必然的に、そしてそれは季節が移り変わるようにシームレスに。人生は得てしてそんな風に転がっていく。これについてもね、また書く機会があれば。