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エンジンがかからない。

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起床。 昼前。 冬の入り口。
部屋を出ると遠くの空に富士が見える。夏とは違い空気が冷えて澄んでいるからより鮮明に、より近くに感じる。大袈裟でなく登山客が肉眼で見えそうなくらい。大きく息を吸い込むと鼻の奥が冷気に触れてちょっとこそばゆい。あぁ、と思う。本当にもう冬なのか。
住んでるアパートから五分くらいのところにある小さなカフェで遅めの朝食、というか昼食、というかこれはブランチと言えば良いのだけれど実際ブランチって言葉を使うと恥ずかしいものね。このカフェは四人がけのテーブルが二つと小さなソファー席、そしてカウンターが三席の小さなカフェで、北欧趣味のやりすぎない店内装飾も良い感じ。そして何より料理が驚くほど美味しい。ただし犬の入店も可能なので昼過ぎになると犬連れの客がなだれ込むという難点があって、それだから僕が行くのはいつも決まって昼食には早いこんな時間。案の定お客は僕以外に一人しかいなくてゆったりとブランチ。北欧っぽさの演出なのか店内を見渡すと至る所にムーミンがいる。やり方が安易な気がする。
帰宅。パソコンを開いてさっきのカフェを調べる。と、なんだ、さっきのカフェの店名はムーミンの作者トーベ・ヤンソンが晩年過ごした島の名前に由来してるのか。そりゃムーミンが多いわけだ。そういえば、と思い引っ越した当時のままになっているクローゼットの中のダンボールからトーベヤンソンの「軽い手荷物の旅」を取り出す。学生のときだからもう6年くらい前に姉から借りて、返したと勘違いしたまま数年。いつだったか姉が探していたけれどもう返したものと思っていたからろくに探しもしなかったんだ。今度実家に帰るときに持って返ろう。
で、そのままボンヤリと読書。気がつけば夕方。 日が落ちるのが早くてなんだか寂しい。

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トーベ・ヤンソン / 軽い手荷物の旅

トーベ・ヤンソン・コレクション 1 軽い手荷物の旅

トーベ・ヤンソン・コレクション 1 軽い手荷物の旅

小説が映画や音楽と決定的に違うのは、小説には決まった間、スピードが無いことだと思う。例えば二時間の映画なら製作者の意図したスピードで二時間が進むし、三分の音楽ならば作者の意図したBPMで三分間が進む。それに比べて小説はそのスピードを受け手に委ねているから受け手の気分次第でその気になればBPM70でも読めるしBPM168でも読むことができる(ちなみに小説でのBPMってのは単に早さじゃなくもっと感覚的な表現としてのBPM)。これは小説の持つウィークポイントでもあるし面白い部分でもあって、当然作者の意図したBPMは存在するわけだから読み手が好きなBPMで読んでしまったら小説の感じ方に違いが出来てしまう。例えば音楽だとBPMが5も違えば曲のイメージはガラリと変わる。たとえ名曲でもBPMを10上げたらダサイ曲になってしまうなんてことはよくある。これは小説も同じでBPM110で読むべき小説をBPM90で読んでも本当の良さは分からないんじゃないかと思う。
ここで重要になってくるのが文章力で、BPM110で読むべき内容をBPM110で読ませる文章で綴られている小説はきっと良い小説。実際にBPM110でしか読めない文章、BPM76でしか読めない文章ってのは感覚的にあって、もちろん細かい数値とかではないけれど、あぁこの人の文章には一定のスピードが流れているな、と感じるときはある。それは多くの場合内容とBPMが合致したときで、そんなときは言葉がするすると頭に入って来る。いい感じ!いい感じ!もっと読みたい!って思う。


ってこれはトーベヤンソンの感想なのか? そもそもこれは翻訳なのだけど。

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The Babies / Our House on the Hill

Our House on the Hill

Our House on the Hill


お気に入り。この可愛い女の子はVivian Girlsのキャシー?


Chromatics / Cherry

お気に入り。Italians Do It Betterのレーベルコンピより。SoundCloudでフリーダウンロード中。


Scott & Charlene's Wedding / Two Week

お気に入り。詳しく知らないけれど、こんなのに魅力を感じているようじゃ立派な大人になれない気がする。


キリンジ / SUPER VIEW

SUPER VIEW (初回盤)

SUPER VIEW (初回盤)



お気に入り。弟の脱退に傷心。