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どう取り繕っても誤摩化せないくらい弱い自分に嫌気がさす
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少し前の話になるけれど、中国でひき逃げされた少女を18人が見て見ぬ振りをした、というニュースが話題になっていた。ニュースではコメンテーターが、人として信じられない、みたいな顔をしていたし、自分だってそれは信じられない話だと思うけれど、あれ、もしかしたら、と思う。
東北の地震で被災された人たち、家族や愛する人を失った人たち、家や仕事を失い、放射能の恐怖に怯える人たち、もしかしたら被災地から数百キロ離れたこの町でのうのうと生活を送る僕の日常はそんな人たちを見て見ぬ振りをしていることと大差ないのかもしれないと思う。ひき逃げを見て見ぬフリする事と変わらないんじゃないか。目の前で倒れている少女との比較は出来ない、極論だ、と思われるだろうけれどそこの線引きは実際には難しい。そして、ひき逃げのニュースを見て「信じられない」と驚いてみせるのは、そんな自分への後ろめたさからなのかもしれない。と、ふと思う。
だから何なんだよ、と言われたら困るのだけれども。
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越してきて2ヶ月弱、この町にはCDショップが一つもないのではないか、と思っていた矢先に中古レコード屋を見つけた。家に帰ってネットで検索すると、驚いたことにこの町にはその中古レコード屋以外だとTSUTAYAくらいしかCDの販売店は無い。CDの売れない時代、とかそんな話以前の問題だ。買うところが無い。
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仕事でひどく怒れる事があった。
なんでこんなに怒れるのかな、と考えたところ、結局は自分の弱さが原因なんだという考えにいき着いた。弱さは恐怖を生む。恐怖は怒りとして昇華される。
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「怒り」と「恐怖」は全く別の感情のようで、実はとても良く似ている。
内に巣くう恐怖は、怒りとして昇華される。弱い犬ほどよく吠える原理。
それは例えばCとAm7の和音が、それぞれの与えるイメージが違うのにその構成音はとても近いことに似ている。
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ひとりで電車に乗っていて暇を持て余すとよく「電車の中のハチドリ」という仮想実験をする。
時速100キロで走行中の電車の最後尾でハチドリが羽ばたき始め、そのうちに電車は次の駅に着いて時速100キロから0キロへ減速していく。その時ハチドリはどうなる?という仮想実験。慣性の法則に従えば空中で静止しているかのように飛ぶハチドリも100キロの時速で前へ進んでるわけだから、電車の減速とともに前の車両に飛んでいき、最後は100キロの速度で先頭車両にぶつかるはず。
これを考えるといつも実際に実験してみて100キロで飛ぶハチドリを見てみたいな、と思う自分と、でも100キロで先頭車両の壁にぶつかるハチドリは可哀想だそうだな、と思う自分が現れて、なんだかとても焦れったくなる。
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