ハナムグリのように

日々のあわ 思ったこと、聴いた音楽や読んだ本のことなどを

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今日は暖かいけれど明日は寒い、明後日はもっと寒くて明々後日になると暖かくなる。みたいな気温の変化に体が戸惑う。何年たっても春先は苦手。
気温だけ見れば春と冬が気まぐれに顔を覗かせる時分だけれど、一方で太陽が落ちるのは日を追って着実に遅くなっている。これは間違いなく。絶対的な世界の掟。僕はルールとか決まり事とかそんなに好きじゃないけれど、日に日に遅くなる日没にどこか安心感を覚える。絶対的なものに包まれている安心感。母性的な何か、そんな暖かさ。

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久しく日記を書いていなかった。



起床。喉が痛い。体が重い、だるい。風邪かな、と思って熱を測ると37,8度。経験的にこのまま体調は悪化の一途を辿る予感がする。早めに手を打つべく風邪薬を暴飲。午後、美容院へ行って、思ったより髪が短くなって帰宅。安静。するつもりが夜はライブを見に出かける。地元ラジオ局が主催するイベントで、前に対バンした事のあるバンドなんかも出てて応援がてら楽しむ。先日僕らのライブを見に来てくれたラジオのパーソナリティーの方にライブ音源なんかを渡したりして、終演後、ライブハウスの前でイベントのビラ配りをする(青春!)二月のように寒くて、もっと厚着をしてくるべきだったと後悔。後、帰宅。風が強い。でもそれは木枯らしではなくて、春風に近い。



起床。朝から仕事。というのは社会人としては当然の事なのに、社会人を丸三年やっても未だに慣れない。体もだるいし。グダグダ仕事をして帰宅。さて、ここからが忙しい。明後日が提出期限の単位取得レポートをやらなきゃいけない。しかも5教科も。明日は一日予定があるから今晩中に終わらせなければならないのだけれど、果たしてそれが物理的に可能なのかは分からない。とはいえ、手をつけない事には何も始まらないので集中集中。睡魔と戦いながら午前四時半にどうにか終わらせる。病体にムチ打つハードワーク。で、就寝。



起床。知り合いのメールで目覚める。で、時計を見てちょっと焦る。知り合いの結婚式に遅刻してしまう。礼服は持っていないからユナイテッドアローズのごく普通のスーツにポケットチーフを突っ込んで、ご祝儀握りしめ家を出る。で、結婚式。新郎とは会社が同じで三年くらいの付き合い。僕の知る限り彼という人間は優しくて、責任感があり、謙虚で、誠実で、誰の悪口も言わないし、愚痴だってこぼさない。つまらないマジメ人間ともとれるけれど、おっとりとした柔らかい性格で、とても好感のもてるグレートな奴だ。でも僕はそういった彼の人間性がちょっと心配で、優しくて責任感がある故に、結婚するにあたって彼女を幸せにしなきゃと変に気負ってしまいそうな気がしてしまう。それで色々と悩みそうな気がしてしまう。だから結婚式前日にも「○○は彼女を幸せにしようと頑張りすぎちゃうだろうけれど、無理せず逆に幸せにしてもらいなね。○○は幸せにされるのが苦手そうだから心配だよ」と彼にメールを送っていた。そんな彼の結婚式。
式が始まり、色々なスピーチが繰り返されていくなか、学生時代の友人のスピーチで「ご周知の事実ではありますが、彼は幼い頃にご両親を亡くされています」という台詞があり、え?と思う。そうなの?初耳だった。たしかに親族は親戚と兄しかいないし、なにより兄が遺影を持っていたのに今まで気がつかなかった。そこで、なんとなく彼の性格に合点がいった。ご両親がいないという家庭環境から性格判断されるなんて彼は良い顔をしないだろうし、僕だってそんなことはしたくないけれど、でもそれは考えずにはいられない。彼の責任感の強さや謙虚さや、誰にも頼らない芯の強さ。そういった彼の強さ、美しさがネガティブな要因から創られているであろう事実を。普通の家庭で口をポカンと開けてヌクヌク育ってきた僕とは比べ物にならないほどの強さ、美しさを彼は持っている事を。僕はそれを素直に尊敬する。だからこそ彼には本当に幸せになってもらいたい。と、そんなことを式の最中、ぼんやりと考えていた。式の最後、彼のスピーチにあった「結婚するにあたって僕たちは目標を決めました。それは、孫の顔を見るまで死なない事です。」という言葉が胸に沁みた。たぶんそれは夫婦の目標であるとともに、これから生まれてくるであろう子供への愛であり、そしてその目標を果たせなかったご両親への親孝行。
帰宅。就寝。




起床。体調は一向に良くなる気配を見せない。だからといって悪くなる訳じゃなく平行移動。出勤。だらだら仕事して後、労働組合の集まりに出席する。うちの会社はいよいよ経営が不味いらしくて、前期から続いていた給与カットを来期も続行するとの説明があった。正直、実家暮らしでローンがある訳でもなく、空いた時間でバンド活動に興じている身なので、給与カットが続こうともボーナスが少なかろうとも僕の生活が切迫することはない。危機感はゼロだ。会社が潰れるならそれもアリだと思っている。そんな自分が労働組合の集まりに出席して、どんな意見を述べればよいのだろう。やる事がないので仕出し弁当をもくもくと食べる。回を追うごとに仕出し弁当がしょぼくなっていく。組合費の節約を身にしみて感じる。今回の弁当は名前が「昭和」だった。ハードルの低いネーミング。
帰宅。ベッドに入って本を読んでいると強烈な睡魔に襲われる。体もだるい。寝る気もないのに夢の中。




起床。時計を見ると家を出る予定の30分前で、何の準備もできてない。シャワーも浴びてない。やばいやばい、と体をフル稼働させて身支度。どうにか電車を一本遅らせるだけにとどまって出勤。体調は悪いままだし、それに何より朝の時間をカツカツに過ごすと一日の精神状態が良くない。というのは僕だけ?無理に笑顔を作って終業。夜、バンドの練習。「やりたい事」が先行してしまい全体像が見えなくなる。収集がつかなくなる。というのは音楽だけに関わらず、クリエイトするにあたっていつだってぶち当たる壁。
帰宅。だるい。連日のように「だるい」と言っている。そんなことを毎日言っている奴はクソだぞ。と自分に言い聞かせ就寝。



起床。体調は悪化しているかもしれない。咳が止まらない。朝起きると喉がカラカラで痛いから乾燥防止策として濡れたバスタオルを部屋に干す事にしたのに全然効果がない。いつだったか誰かに濡れタオルを干すだけでけっこう乾燥防止になるんだよー、って聞いたんだけれどなぁ、あれは嘘か。ぶつぶつ言いながら出勤。送別会の会場を決めたり送別の品を考えたり、職場の男性陣から女性陣へのホワイトデー品を考えたりっていう面倒な作業が全て自分に回ってきてウンザリする。ダラダラ仕事をして終業。最近の体調悪化の原因を考えてみる。ここ数日、数週間で今までと違う事ってなんだ?どんな変化がこの体調悪化をもたらしている?と考えて、あっ!と思いつく。そうだ、そういえばここ1、2週間コーラを飲んでいない。それかー、ってことで帰りにコカコーラを買って帰宅。 いや、僕だってまともな常識人だからコカコーラを飲まない事が体調悪化になると本気で考えている訳じゃないんだけど。でも、ね。