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自分を守る事に、もっと貪欲になっても良いと思う。
僕も。 たぶん、みんなも。

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雨の音で目が覚める。
それもただの雨音ではない轟音。スコールという呼び方が似つかわしい土砂降り。これで少しは涼しくなると良いのだけど、と思ったのもつかの間で雨はすぐに止んで残ったのはウンザリする湿気。ため息が飽和したような夏の空気。水槽の中みたい。支度をして家を出る。
事情があって心療内科に行く。初めて行く心療内科は思った以上に混雑していた。たくさんの人。患者。きっと彼ら(彼女ら)には心療内科に来るくらいだからそれなりに心の闇があって、たぶんそれには少なからずドラマがあるんだろう。隣に座ってる金持ちそうな中年オバサンだって、今クリニックに入ってきた若くて可愛い女の子だって。きっといろいろなドラマがあるんだろうと思う。何故だか分からないけれど、それを少しだけ羨ましく思う。自分にはそういうドラマへの憧れが少しある。主人公感、というかスポットライト感。普通に生きていたら脇役に収まってしまいそうで怖くなる。なのにずっと脇役を演じてきた気がしてそれに気づいたときとても残念な気分になる。ドラマの主人公になりたいな。なんて考えていたら診察が自分の番。診察はスムーズに終わって、予想と寸分違わぬ診断結果を告げられクリニックを出る。それにしても最近病院に行く機会が多い。先週は腕を痛めて病院に行って、今週は会社の健康診断で病院に行って、今日は精神科だ。健康診断はともかく病院に行く機会が多いのは良くない。うん、良くない。
クリニックを出るとやはりウンザリするような湿度と日差し。見上げれば夏の空の色。カッコつける訳でもなく日本人なら誰だって四季による空の色の違いを見分ける事が出来るはず。言葉で説明できなくても直感的に。今日の空の色は凄く模範的な夏の色。あと一ヶ月もすれば秋の色に変わっていくんだろうな、とボンヤリ思う。それは楽しみでもあり、やっぱり少し寂しくもある。
後、買い物。街をぶらぶらしてシャツや中古CDを買う。で、日が暮れる頃になって映画館へ。
話題のドキュメンタリー映画「The Cove」を観る。和歌山県太地町のイルカ漁を批判的に描いたドキュメンタリー映画。なかなか興味深くて考えさせられる映画だった。イルカ漁がどうこうって話じゃなくて、ドキュメンタリー映画として考えさせられた。そもそもドキュメンタリー映画なんてのは制作者の思想を押し付ける、いわばプロパガンダ映画だ、ってことは多くの人が意識しているだろうし、それくらいのメディアリテラシーってみんな持ってる。でも多くのドキュメンタリー映画では自分が批判される側になることはなくて、むしろ批判する側にたった上でのリテラシーだった。例えば「華氏911」ならば自分は批判されるブッシュ政権ではなく市民側だし、「スーパーサイズミー」で言うなら自分は批判されるマクドナルドでなく客側だ。自分の思想がどうあれデフォルトでの立ち位置ってのはある。それが通常は制作者側だった。けれどこの映画の場合、自分が日本人であるという事から批判される側として観る事が出来る。今までと違う視点から見る事が出来るからこそ、ドキュメンタリーの性質が浮きだって見えてくる。そういう意味でととえも興味深い映画だった。
帰宅。入浴。食事。ニール・ヤングのライブアルバムを小音量で流してまったり。

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