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本当に怒れる話なんて滅多にないけれど、怒る価値もないほどふざけた話はたまーにある。ほんと、たまーに、だけど。たしかにある。

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起床。出勤。今日も天気はよくない。雨ってわけでもないけれど、いつ降り出してもおかしくないような天気。こういう天気の日に頭痛はおきやすい。
就労。ほんと、だらだらと就労。だるい。疲れている訳じゃないのになんだろ、夏バテ?早くないか?と思っていたら、職場の女の子に「今日、なんか機嫌悪い?」ときかれる。で、焦る。いやいや、全然そんなことないよー、機嫌悪く見えたー?ごめんねー。と笑顔を作る。昔、小学校の頃の担任の先生が「不機嫌は伝染する」と言っていて、その言葉は何年の後の今までしっかり心に焼き付いている。たしかに不機嫌は伝染するものだ。その言葉を小学校の頃はなんとなくしか理解していなかったけれど、大人になればそんなこと嫌でも分かる。それはかなり強い感染力をっていて、しかも空気感染してしまう非常に厄介な菌。それも感染するのは人の心を感じ取ったり空気を読んだりできる優しい心を持った人だったりするから、ほんと申し訳ない。僕がちょっと疲れていたり、眠かったり、頭痛がしたりとか、そんなことで人に不機嫌をばら撒くなんてなかなかの罪だ。こういうとき、自分は人間としてまだまだだなぁ、と思う。改めなきゃ。
終業。帰宅。 夜、知り合いと落ち合う。
彼女は静岡の、たしか芸能人の長澤まさみの故郷辺り出身で、この街に出てきたのは高校卒業してから。それで美容の専門学校に通って今はでっかい駅ビルの中の化粧品売り場で売り子をしている。そんな彼女が仕事を辞めて実家に帰るというので、夜しか都合があわなかったけれど知り合い数人で集まって、いろいろ思い出話や馬鹿話をした。お喋りをしながら僕はいろいろ考えてしまった。10代の終わりから20代の前半を生まれ故郷とは比べ物にならない都会で過ごして、それで急に仕事を辞めて田舎に帰る、その心境とかを。考えてしまった。本人曰く「お金が貯まらないから」らしいけれど、それが真意かはわからない。就職のあての無い田舎に帰って、実家暮らしとはいえお金が貯まるかはいささか疑問ではあるし、なにより街の華やかな場所(化粧品売り場のお姉さんって僕には華やかなイメージがある)で働いていたのに、そこから仕事を辞めて田舎で暮らすってのは結構な決断だと思う。だから田舎に帰る理由はなにか別にあるのかなぁ、なんて深読みしてしまう。その辺りは詳しく訊ねてないけれど。本当に「お金が貯まらないから」なのかもしれないし、もし別にあったとしてもそれは僕が聞く事じゃない気がするから。まぁ、とにかく彼女には幸せになってほしいな、と思った。
餞別の品に僕は幻覚キノコの本を渡した。(我ながらプレゼントのセンスが死んでる!)彼女はお返しに香港かどこかのお土産のお菓子と男性用の石鹸をプレゼントしてくれた。石鹸をプレゼントしたくなるほど俺って臭い?と言って笑った。またこんなふうに笑いたいね、と思ったけれど、それはちょっとオセンチすぎる発言だから言わなかった。
帰宅。就寝。ベッドの上の溜まった課題をみてげんなりする。


起床。思いのほか涼しい。動かなければカラッとしていて秋のような天気。出勤。
以前OJTをしていただいた先輩がヘッドハンティングされて会社を辞めるという話を聞かされる。最近、周りの人が人生の転機を迎えている。もちろんそれは受動的なものでなくて能動的に起こした転機だ。それを羨ましいと思う自分がいる。じゃ自分も能動的になればいいのじゃない?という疑問を宙に投げる。それが落ちてくるのを見届けないまま終業。逃げるように帰宅。
そうやって人は歳をとる。