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小学4年生か5年生のときの音楽のテストで「好きな歌を歌う」というのがあった。各自で好きな歌を持ち寄って、それをアカペラで歌う。そんなテスト。教科書に載ってる歌を歌う子が多かったけれど、そのときに僕が選んだのは小沢健二の「痛快ウキウキ通り」だった。15年前の、僕の中で一番クールだったのはオザケンが「喜びを他の誰かと分かりあう! それだけがこの世の中を熱くする!」と歌うあの曲だった。
あれから15年が経って、僕は小学校を卒業して中学校、高校、大学と進学して、気がつけば社会人三年目になっていた。その間、僕の中で小沢健二はずっとクールな存在として居続けたし、「痛快ウキウキ通り」は歌詞カードを見なくても口ずさめるし、それ以外の曲だってほとんどの曲を完璧じゃないまでもサビくらいは歌う事が出来た。けれども、15年の間にほとんど変化のなかった僕の中の「オザケン」にたいして実際の「オザケン」は変化が大きかった。90年代後半に表舞台から姿を消して以来、今日までに「Eclectic」(2002)「毎日の環境学」(2006)と二枚のアルバムを出したもののプロモーションは殆どしないし、音楽もラブリーなポップソングではないし(好きだけれどさ)、なによりオザケン自身の存在が見えてこないことでファンをやきもきさせていた。とくに彼が全盛期にまだ小学生だった僕にしてみたら、今のオザケンは伝説の生き物みたいな存在だった。
で、そんな折に凄いニュースが飛び込んできたのが今年の頭。オザケンがツアーをやるってニュース。しかも「LIFE」時の曲を演奏するという話。それって凄すぎる。オザケンのライブが観られるだなんて、そんなすごい体験を逃す手はないとチケットを手に入れて観に行ってきた。「ひふみよ」ツアー。
6月4日、中京大学文化市民会館オーロラホール。ついに生でオザケンを観る事が出来た。詳しい事はネタバレになるし書かないけれど、とにかく心の底から素晴らしいと思えるライブだった。ある人は泣いて、ある人は歓喜の声を上げて、ある人は楽曲の素晴らしさにに酔いしれて、そしてみんなで名曲たちを歌って多幸感にあふれた、そんなライブだった。彼が歌った「喜びを他の誰かと分かりあう! それだけがこの世の中を熱くする!」という言葉の一つの形が、きっと今のこんな状況なんだろうな、とボンヤリ思った。夢のような時間だった。

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小さな頃から悩まされていた身体症状の病名がやっと分かった。その名も「むずむず脚症候群」。嘘みたいなネーミングだけれど、ちゃんとウィキペディアにも載ってた。ちょっと深刻さが足りないネーミングだと思う。