ハナムグリのように

日々のあわ 思ったこと、聴いた音楽や読んだ本のことなどを

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気づけば五月。五月は春というより初夏のイメージ。月日が経つのが早い。

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起床。出勤。電車に揺られながら、晴れた日の電車の匂いがするな、と思う。この匂いは小さい頃に行った遠足を思い出す。記憶を呼び出す要因としては視覚よりも嗅覚の方が強いって話を聞いた事があるけれど、これってつまりそういうことなんだろうか。塩素の匂いを嗅ぐと瞬時に夏のプールの授業を思い出すみたいな感覚で、僕にとって晴れた日の電車は遠足の匂い。それが瞬時に思い出される。懐かしい気分になる。
出勤。就労。なんだか体がだるい。ここ最近体調が芳しくなくて、お腹の調子は悪いし鼻水は出るし喉は痛い。風邪?とも思うけれどきっと季節の変わり目だからなんだろうな。生まれてこのかた日本で暮らしているのだから、そろそろ季節の変化に順応できるようにならなきゃ行けない。だらだら仕事。で、終業。
帰路、コンビニに寄って買い物。レジに並んでいるとコンビニに中年の女性が駆け込んできて「誰か!警察呼んでください!女の人が襲われてるんです!」とヒステリックに助けを求めてきた。そら良くない、と思って手にしていたコーラなんかを床に置いてコンビニを飛び出すと、確かに10数メートル道の先で若い男女がもめてる。ちょっとちょっと、どうしたんですか、大丈夫ですか、と言って近づいてみると「うるせー誰だてめーあっち行け」と男に一喝される。いやいや、でも大丈夫じゃなさそうですよ。どうも彼らは僕と同年代のチャラチャラした男女で、女性は泣いていて男は女の肩をつかんで「いいから財布出せよ!そしたらもう行って良いから」と言っているから一見すると恐喝っぽいのだけれど、だからといって女性も誰かに助けを求めるでもないし逃げる訳でもないし男に触られると「いやー」とは言うものの基本的にはただメソメソ泣いているばかりでわけ分かんないし、男曰く「彼女」だそうだから、たぶんこれは男女の縺れ。「襲われてる」なんてことはない。でも駆けつけた手前何もしない訳にもいかず男をなだめていたら「おいこら、いい加減にしろよ、さっきからよ、テメー、ぶっ殺すぞ」と凄まれて、殺されるのは嫌だなーなんて笑いながら後ろを振り返ると、コンビニに駆け込んできたオバサンをはじめ数人の野次馬が10メートルくらい離れた場所から、通りすがりのサラリーマン頑張って、みたいな視線を投げかけてくる。え?なに?もしかして僕になんか期待してる?男を一発ぶん殴るみたいなの?いやいや、それは困るなぁ人なんて殴った事ないし、そもそもそんな状況じゃないし、と思っていたら、その被害者らしき女性はメソメソ泣きながら歩き去ってしまう。あ、一応助けにきたのに礼の一言とかも無しなのね。で、男もそれを歩いて追いかける。なんだお前ら。と、そうこうしているうちに本当に警察がやってきて、しかもパトカー三台で。面倒そうだったからコンビニに戻って床に散らかしたままのコーラやお菓子をもって会計を済ましてコンビニを出ると、がしゃん、と衝突音。パトカーに気を取られていた隣の車線が玉突き事故を起こして、なんだかお祭り騒ぎ。さらに面倒そうだな、と思ってそそくさと退散。去り際にコンビニに駆け込んできたオバサンから「ありがとうございました」と言われ「いや、別に何もしてないですよ」と返事したのだけど、そう、本当に何もしてない。この台詞は正義のヒーローが言うとカッコいいのだけど、何もしてないから逆にかっこ悪い。正義のヒーローになるのはなかなか難しい。
帰宅。凄く眠くて思わずうたた寝

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好きな本を再読する日々が続いていたのだけれど、それにもさすがに飽きてきた。ので久々にアマゾンで購入。(最近はブックオフのお世話になる事が多かった)

密会 (新潮文庫)

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第七官界彷徨 (河出文庫)

第七官界彷徨 (河出文庫)

ボトルネック (新潮文庫)

ボトルネック (新潮文庫)

アメリカの夜 (講談社文庫)

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インディヴィジュアル・プロジェクション (新潮文庫)

インディヴィジュアル・プロジェクション (新潮文庫)