ハナムグリのように

日々のあわ 思ったこと、聴いた音楽や読んだ本のことなどを

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平衡状態にある物質に力を加えると、その力を打ち消す方向に平衡が移動する。
というのはいわゆるルシャトリエの法則と呼ばれるもので、科学とかに疎い自分の解釈でまとめるとつまり「万物は平衡を保つのに努めてる」ということ。違ってたらごめんなさい。
思うに、きっと世の中はルシャトリエの法則の連鎖で起きているんだと思う。何か動きがあると平衡が移動して、それを戻すために力が働く。その力がまた別のところに作用して平衡が乱される。そしてそれを戻すために力が働く。その繰り返し。世の中には良い事も悪い事も色々あるけれど、それらは全て平衡になるための過程なのかもしれない。
そう考えてしまえば全てを許せる気がする。あなたの過ちも、僕の過ちも。

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起床。朝からミーティングをやるので早めの起床、そして出勤。颯爽と歩こう、ピシッとした姿勢で歩こう、と心がけているのに3時間の睡眠ではそれが困難。寝ぼけ眼で会社まで。
就労。就職して一年と少し、日に日に仕事を効率よくこなせるようになってきた、と言ってしまうのは少しニュアンスが違う気もするけれど、例えるのなら服を着たまま泳いでいたのを裸で泳ぐようになった感じ。抵抗を少なくする方法を見つけた、水の流れに体を任せられるようになった、そんな感じがする。これはきっと良いことなんだけれど、心の奥ではそれを否定したい自分がいる。社会の流れにどこか抵抗を感じる体でいたいと願う自分がいる。これが若さって奴なんだろうか。
終業。定時にそそくさと退散して知り合いとの待ち合わせ場所へ。自分たちが選んだ待ち合わせ場所はそのメッカともいえる場所なので夜の七時ともなると芋洗い状態。そんな中であたふたする知人を眺めようと思い、そこからエスカレーターで少し上がったところ、待ち合わせ場所を見下ろせる場所で待つことに。するとすぐ近くに当の待ち合わせをしている知人の姿が。「何やってるの?」と訊くと、「いや、人ごみの中で困り果てる姿を眺めようと思って」と返答。どっちもどっちだな、性格悪いな、と思う。後、路上のフォーシンガーを冷やかしつつ焼肉を食べに。一年近くぶりにあったので近況報告やらなにやら。喋っていてると彼ははじめて出合った高校二年の頃から(七年前も前だ!)何一つ変わってない。それはきっとお互いにそうなんだろうけど。七年という月日の経過が自分たちにもたらしたものの薄っぺらさに虚しさ感じつつもどこかに安心感を抱く。
帰宅、入浴、案の定スーツが焼肉臭くなってゲンナリ。就寝。



ゆったり起床。トマトサンド。身支度。出勤。
就労。忙殺されながら時間をローラーコースターのように駆け抜ける。お昼ごはんを食べたのは夜の七時。へとへとになりながらも食後、少しだけ仕事をして終業。
後、バンド練習。スタジオで大音量。人間、まともに生きていたらカラオケ以外で大声を張り上げる、もしくは大音量でノイズを垂れ流すなんて作業はできないわけで、そういった意味でもバンド活動ってのは楽しいし、とても重要な人生におけるカンフル剤だと思う。
深夜12時半帰宅。遅すぎる夕食をとりながら何となく「あの頃ペニーレインと」をDVDプレーヤーにセットする。食事中だけ見ようと思っていたのに結局最後まで鑑賞。疲労と睡魔のために寝る前の読書も2ページと進まないうちに夢の中。電気は点いたまま。夢の中。



起床。休日。なのに予報は雨。愚図ついた空模様で午後からは雨もぱらつく。外出する気にもなれないので部屋で一日中だらだらと過ごす。ここ最近の不況を「百年に一度の不況」と呼ぶのを耳にするけれども、これだけダラダラ生活をして生きていけることがその言葉を否定するのには十分な証拠。もしこれで本当に百年に一度の不況だとするのなら、そんな幸せな世界は無いと思う。
ダラダラと過ごして夕方。雨は降り続く。きっとあと二週間ぐらいはこの愚図ついた天気も続く。そしてきっと、その雨がやめば夏がくる。それなりに努力しなければ成長しない人間に比べると、驚くほど律儀に、そして正確に季節は移り変わる。


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