ハナムグリのように

日々のあわ 思ったこと、聴いた音楽や読んだ本のことなどを

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職場に手作り弁当を持ってきている女の子の、そのお弁当の小ささにキュンとする。

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起床。雪印コーヒー牛乳の優しい味に感動しながら身支度。出勤。外はカラッと晴れた五月の空。こんな素敵なお日和にただ仕事に行くだけってのは勿体無いけれど、だからといって何か出来るわけもないので黙って出勤。もくもくと就労。そして終業。今日は早々に職場を抜け出して労働組合の集まりに参加。
夏季一時金について組合が会社に出す要求がなんたらかんたら。そんなに興味ない話。どうやら話を聞くとうちの会社はいよいよ経営がマズイそうで、夏のボーナスは出ない方向で話が進んでいるらしい。そりゃ困った話だけど、無いものを貰う気は無いのでそれは仕方ないと思う。それに僕なんかは家庭を持ってボーナスを見越してローンを組んでいるわけじゃないから現行かそれ以下の給与でも生きていくのには不自由しない。ボーナスが無いと言われても実質的に困らない。だからこういう集まりにはボーナスが出なくて現実的に困る人間が出るべきで、そんな人たちが出席しなくて、僕みたいなパッションの無い人間が出席しているようでは意味無いんじゃないか。と、そう、これは愚痴。
帰り、知り合いとお酒を飲みに行く。ふらりと入ったバーではゴスペル隊が生で歌っていてなにやら楽しげ。ゴスペルを聴きながら気持ち半分で知合いの職場での不満や悩みを聞く。彼は職場で上司からの風当たりがキツイようで、それが辛いと言う。僕なんかはわりかし飄々と(出来の良し悪しは別にしても飄々と)仕事をこなしている人間なので、職場環境や上司について悩んだりすることは殆ど無い。ただ働くのが嫌なだけ。だから彼の口から出る話は全くの他人事に聞こえてしまう。申し訳ないけど。
思うに職場で上司からの風当たりに悩んでいる人の七割は甘えるのが下手なだけ。生まれてたての小鹿が倒れていたら大抵の人は助けてくれるので、職場でも新人のうちは生まれたての小鹿のフリをしていればいい。そうすれば優しく助けてくれる。それでさらに人並みに仕事が出来るのならば出来のいい小鹿として重宝してくれる。万々歳だ。それが出来るか出来ないかが僕と彼との大きな違いなんだと、僕は思う。で、もしも俺は小鹿のふりをするなんて真っ平だぜ、一人前の男としてバリバリ働きたいぜ、と言うのならそれは結構。それは素晴らしい思考で、その意識の高さ、向上心は間違いなく今後へと繋がるもので絶対自分のためになるものなのだからそれと引き換えに悩みや不満を買ったと思って今は諦めればいい。とかなんとか、かなり適当なことを話す。
彼曰く僕は「器用」で「聞き上手」だそうだ。 まぁお前よりは器用かもしれないけどね、あと誤解してくれても構わないけど俺は「聞き上手」じゃなくて「聞き流し上手」だよ、今聞いた話も明日になれば殆ど忘れてるもの。とオブラートにも何も包まず返答。 それでもいいよ、と彼。 気持ちが楽になったよ。 うん、そりゃ良かった良かった。
帰宅。お酒が入っているのでふらふら。パソコン開いてウトウト。気がついたら5時でビックリ。明日が休みでよかった。寝なおそう。