ハナムグリのように

日々のあわ 思ったこと、聴いた音楽や読んだ本のことなどを

2月26日

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バスで斜め前に座っていた男性がバスカードを折り曲げたり伸ばしたりしてホワンホワンとあの薄いプラスチックの板が出す独特の音をたてて遊んでいた。まぁそれだけでも結構不気味なんだけど、さらにその男性はそのバスカードをまるで世紀の瞬間でも目撃するような眼差しで一瞬たりとも目を逸らさないよう凝視していて、その様はなかなか不気味。その様子を眺めながら僕は、あぁこの人の目に移る世界と僕の目に移る世界はいったいどれくらいの違いがあるんだろうか、そもそもこの世界なんてのは僕の目から見える世界であるだけでそれは絶対的なものなんかじゃなく相対的に見てしまえば人の数だけの世界があるんだ、でもそんなこと普段は意識しないで生きているから色んな所で色んな問題が起こってしまうんだろうな。なんてことをぼんやり考えてた。バスの中の暖房は控えめで、ちょうど良かった。


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「ニカアグラ」という単語が頭の中をクラゲのようにゆらゆらと浮遊してしまう、そのことに意味なんて無くて僕はその単語の意味を知らないし、どこで覚えた言葉なのかも分からない。だから何か意味があって頭の中に「ニカアグラ」が現れるわけじゃないのだけど、でも二、三ヶ月に一回くらいのスパンでふと頭の中にその単語が現れて「ニカアグラ、ニカアグラ」なんてまるで呪文でも唱えるみたいに復唱してしまう。普段はそんな言葉が頭の中に現れることすらも覚えてなくて「ニカアグラ」が現れたときに、あっそういえば前もこの言葉が頭を廻ったな、なんて思い出す。
今日は「ニカアグラ」が出てきたときにたまたまパソコンの前にいたから、そのままグーグルで検索。そしたらそれが南米にある国の名前だってことが発覚して、でもだからといってスッキリした訳でもなくて、この国名がどうして頭にこびり付いてるのかは結局分からないまま。ニカアグラ、ニカアグラ。 なんなんだろう、これ。

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お正月に絵をプレゼントしてくれた浮世離れしたオッサンから今度はバラの絵をプレゼントされた。貰う理由はないけれど断るわけにもいかないからとりあえず貰ったのだけど、とにかく画力が半端なくてコメントに苦しむ。

んー、コメントしづらい。そもそもこのオッサンは何者なんだろう。自称「絵描き」ってことだけど素性が不明すぎる。