ハナムグリのように

日々のあわ 思ったこと、聴いた音楽や読んだ本のことなどを

1月2日

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猫好きの人を無条件で信頼してしまう。

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久々の寝坊。
お昼に起きてお雑煮を食べてゴロゴロ。テレビ見てパソコン触ってゴロゴロ。ギター弾いて本読んでゴロゴロ。やらなきゃいけないことをやらずにゴロゴロ。一日中ゴロゴロして明日からはまた仕事。
窓から見える町並みは伽藍としていて、外気の冷たさをより一層引き立てる。
あぁ、なんだなんだ、どうしたものか。夜になるに連れて、そして明日が近づくに連れて憂鬱な気分に。そんな気分でまたゴロゴロ。


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晦日の夜、明らかに浮世離れしている自称「絵描き」のオッサンにひどく気に入られて「兄ちゃん、僕が描いた聖母マリア様の絵をあげるよ!絶対、明日持ってくるよ!」と興奮気味に言われたのは、そりゃ素直に喜べる話ではないけれど悪い気は全くしなかった。もちろん大晦日に「明日」と言ったらそれは元日なわけで、そんな新年早々にわざわざ絵を渡しに来るなんて事は正気の沙汰じゃないから、あの台詞はその場の軽いノリ、酒が入っているようには見えなかったけれどきっと何かに酔っていて勢い任せに出た戯言なんだろうけど、それでも悪い気は全然しなかった。それに別段マリア様の絵が欲しいわけでもないから、その場だけの気持ちでも僕としては構わない。不思議なオッサンに気に入られたなぁ、と、その程度の事。
それなのに次の日、朝の九時に「○○さん、嘘じゃなかっただろー」と言って本当に額入りのマリア様を持ってきたものだから、思わず笑ってしまった。オッサン、正月早々なにやってるの。いったい僕の何がそのオッサンのツボだったのかは分からないけれど、わざわざ元日に絵をプレゼントしに来るなんて、よほど僕を気に入ってくれたのか。それともただオッサンが変なだけなのか。まぁそれはどっちでもいいけど、どうせだったら若い女の子に気に入られたかった。

そんなこんなで僕の部屋には聖母マリアの絵が置いてある。別にクリスチャンじゃないし絵画が好きなわけでもない。でも、この絵は僕にとって全くの無意味なものなんかではなく、オッサンの気まぐれ以上の何かであれば良いなと、そう思って部屋の片隅に置いてある。
今年の出足は、まぁ、そこそこです。