ハナムグリのように

日々のあわ 思ったこと、聴いた音楽や読んだ本のことなどを

12月22日

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人は一生の間に6億から7億回の呼吸をするという。僕の場合、その7億回のうちの何回が溜め息になってしまうんだろう。数万回か、それとも数百万回か。どちらにしろ僕が溜め息をする回数は平均のそれよりも遥かに多いんだろうな。
よく言われる「溜め息をすると幸せが逃げる」なんて風説は所詮風説で、実際は体の中に巣くう得体の知れないムヤムヤした感情を吐き出しているんだと思う。デトックス効果ってやつ。だから僕は好き放題に溜め息をついてやる。何百万回も何千万回もついてやる。心のムヤムヤが綺麗さっぱり無くなるまでね!


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昨晩は職場の忘年会で焼肉。絶対に面白くない確信があって、出向いたらまぁこれが予想通りにたいして面白くなかった。僕は居酒屋でのバイト経験があるからそれなりの新入社員が知っておきたい‘居酒屋マナー’を心得ていて、上座下座はもちろん把握して完璧なポジション取りをするし、ボスのグラスの減りを逐一チェックして「お酒はまだいいですか?」なんて訊くし、頃合を見計らって店員にお絞りを持ってきてもらうよう頼んだりするわけで、それが面白くなさを一層引き立てて、おかげで変に気疲れしてしまい家に着いたら電気も消さずに夢の中へ。
朝、十時起床。休日。やりたいことは山ほどあるのに、それよりもボーっとすることを最優先させてボーっとする。脳みその半分を削り取られたみたいな感覚で午前を過ごす。たぶん、いや絶対に僕の中ではこの時間が重要なひと時。この時間がなけりゃ心の中の何かが破綻して今の自分を維持できなくなる気がする。
午後、スーツを買いに行ったり、あと中古CDを買ったり。その後は家に帰ってのんびりと過ごす。スピーカーから小音量で流れる音楽と、遠くの工事現場の音と、灯油ストーブの中で炎が揺らめく音。それだけで部屋の中が満たされる。

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何の作用か、冬になると70年代頭のトッド・ラングレンキャロル・キングなんかのポップスをたまらなく聴きたくなるときがある。部屋の中で、紅茶なんかを用意してゆったり聴きたい。