ハナムグリのように

日々のあわ 思ったこと、聴いた音楽や読んだ本のことなどを

3月23日

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朝からどんより、今にも雨が降りそうな空。
父方の祖母に会いに老人ホームへ行く。毎度思うけれど、老人ホームはどうにも慣れない。なんだか達観したような、現世を超越しているかのような目が多くて、ちょっと落ち着かない。働いている若者たちが妙に生き生きいているもの落ち着かない要因のひとつなのかもしれない。とにかく老人ホームはね。あまり得意な場所じゃない。
部屋に入ると、祖母はベッドの上でお休み中。しばらくすると目を覚ましたので、祖母の細っこい肩に手を置いて声をかける。久しぶり、大学を卒業したんだよ、もう社会人になるの、笑っちゃうよね。祖母の顔がすこし綻んで、早いね、と呟く。会話はどうにか成り立つも、今の祖母には今日来ているのが孫の僕だってことが分かっていないかもしれない。毎度そう。まぁそれはそんなに重要なことじゃないのだろうけど。
夜、案の定、雨が降り出す。  どうやら明日も雨らしい。