ハナムグリのように

日々のあわ 思ったこと、聴いた音楽や読んだ本のことなどを

3月11日

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朝、渋谷から東横線で10分くらいのところにある姉が住んでいるアパートで目が覚める。
カーテンのせいか寝起きだからなのか部屋が淡い色をしていて、まるで濁った水槽の中にいるみたい。
お湯を沸かしてコーヒーを。
昨日買ったCDを小さな音で聴きながら、ポッキーと芋けんぴで軽い朝ご飯。
静かな時間が流れる。
音のないテレビ。
古い家の匂い。
薄いため息をひとつ、そしてコーヒーをもう一杯。


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先週の木曜から今週の火曜にかけて東京に行っていた。特に何か目的があるでもなく、ただブラブラと歩き回っていた。一週間近く。うち何日か姉の住むアパートに居候して、残りはホテルに泊まって寝泊りをして。日がな一日、ひたすら歩いて。
別に何をしに行ったわけじゃない。何かから逃げるためだったと言えばそうかもしれないし、何かを発見しに行ったと言えばそうかもしれない。でも結局、何からも逃げられなかったし何も発見できなかったし、もっと言えばその‘何’が何なのかすら分からなかったしで、なんだか不思議な虚無感が心の奥に。

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デジカメが壊れたので携帯のカメラを使って。
休日の新宿御苑は子供の声に溢れていて、ちょっと幸せな気持ちになった。