ハナムグリのように

日々のあわ 思ったこと、聴いた音楽や読んだ本のことなどを

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あやふやだった気持ちが言葉にすることによって確固たるものになってしまうような、そんな気がして意識してそれを避けている自分がいる。例えば、僕は嫌いな人がいるか問われたときに「いやぁ、別にいないけど」とか言ってとりあえずは否定しておくのだけど、でも本当にいないのかと本心に問うたら、それは自分でも分からなかったりする。その辺のことは意識的にあやふやにしてる。だって誰かを嫌いと言ってしまえば本当に嫌いな気がしてくるから。この「嫌いな気がしてくるから」という言い方だって「嫌い」なことをやんわり否定して自分を騙してる科白だし。僕が恐れているのは「嫌い」と言葉にしてしまうことで本当に「嫌い」になってしまうこと。軽く放った言葉が事実になるのを恐れてる。言葉に暗示をかけられて良くない方へは流れたくない。だからあやふやな気持ちはあやふやなままにして、一番被害の少ない暗示にかかるようにしてる。これは逃げ?だとしても別に悪いことではないと思う。

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なんてことを、幼稚園来の知り合いからの着信に対して居留守を決め込みながら思った。いや、断っておくと彼のことは好きでも嫌いでもないんだけど。
と、この科白もけっこう意識的。