ハナムグリのように

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100年経って咲く花

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今週の「ダーウィンが来た生きもの新伝説」(NHK) は世界最大の高山植物プヤ・ライモンディの特集。プヤ・ライモンディはアンデス山脈に生育する高山植物で、そのビジュアルを例えるのなら4メートルの毬栗。そしてその毬栗から一ヶ月というわずかな期間で6メートルの花穂が伸びて、100年に一度だけ一万個もの花を咲かすというから驚き。
http://www.nhk.or.jp/darwin/report/images/r024/photos01.jpg
100年経って咲く花。そんな話を聞いて思い出すのは夏目漱石の短編ホラー(?)『夢十夜』。あの話では百年経って生えてきたのが真っ白の百合だったけど、それがプヤ・ライモンディだったらけっこうなSF小説になったと思う。死んだ女性を100年間待ち続けた主人公も100年待って現れたのが10メートルの奇妙な植物だったら、さぞかし悲しいだろうなぁ。

文鳥・夢十夜 (新潮文庫)

文鳥・夢十夜 (新潮文庫)

第三夜が凄く怖い。


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